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 2017年 8月
  
  

HOME > 試聴後のご感想やご意見 > リディーマー試聴後のご感想やご意見
   
  自然なサウンドが日常 に溶け込むと非日常的 な音楽が現れる + -
  名前 : choco     日付 : 08-04-18 20:29     見る : 4719    
非日常なのは音楽だけで十分なのに、非日常的なサウンドが巷間氾濫 しています。
 
そういった音はその不自然さゆえに、一聴、耳を引き付けるのです。
 
そしてそのまま聴き続けると、聴覚で起きた変態的な興奮は全身に拡がってゆきます。
 
そこで主役となるのはメロディでもハーモニーでもリズムでも、それどころか不協和音ですらなく、薬物中毒的な興奮状態が惹き起こす奇妙な覚醒があるだけです。
 
それではいくらオーディオセットに火を灯し続けても音楽に出会うことはできないでしょう。
 
そういう意味で、私はリディーマーに出会って本当に助 かったなぁと思うのです。
 
ヒラリー・ハーンのバッハ、パルティータ2番。
 
鈴の音のように響きわたる高弦のパッセージが一日の疲れに麻痺 した心を晴れやかにしてくれます。
 
いったん音楽の世界に入ってしまえば日常ははるかに置き去りです。
 
演奏の呼吸が円環を描 いて集中と拡散を繰 り返す様子が、前後左右上下に展開するステージの上で繰り広げられているのです。
 
精神 は静まって、換わりにハートが踊 りだします。
 
喜びと悲しみが浮かび上がっては消えてゆきます。
 
アラウのピアノによるバッハのパルティータ。
 
鍵盤が手前(右手)から奥(左手)に向けてきれいに並んでいるのがわかります。
 
右手とまったく同 じニュアンスで副旋律を紡 いでゆく左手の高度なテクニックが聴き取れます。
 
左手の最低音と右手の最高音の音色が同質性をしっかりと保って響きます。
 
ピッチが正確なので一音一音が最高の存在感を持っています。
 
アラウはテンポを微妙に揺らしますが、再生の時間軸が歪まないので安心 して揺らぎに身をゆだねることが出来ます。
 
青臭 いほどの一途な祈りは、ときにせつないほどです。
 
水辺の草がちらちらと光っているのを眺めているような、不思議 な心地になります(意味不明ですが・・・^^)。
 
ボブ・マーリーのLIVE! も、とても新鮮です。
 
このディスクのマーリーの声は筋張ってかすれて疲れてという印象が初めて聴 いたときはあったのですが、深みのあるアブナイ魅力に満ちたヴォイスが聴 こえてきて、あっという間にからだの深 いところからワクワクしてきます。
 
バックもJBLのモニターで聴 いたときは、「なんだか散漫な演奏やなぁ」と思ったものですが、ものすごい集中力でマーリーを支えている様がありありとしてきて、火の玉みたいだなぁと感心することしきりです。
 
会場との一体感 も空間の広さとともにひしひしと感 じられ、あの当時のムーブメントの熱が伝わります。
 
みんながしんじつ自由になれば、魂の存在や人間にはもっと大きな可能性があるんだということが明らかにされるのであって、そのために戦 い続 けたマーリーの大きさが実感されるのです。
 
音楽はとても人間くさいもので、たとえ独りで聴 いていても、いつ しか心は誰かとつながっていたりします。
 
スピーカーの前に独りきりで座って特殊な音響に浸っていろといわれたら、少なくとも今のわたしは御免被ります。
 
オーディオが音楽を聴くためのものならば、ほかのすべての機器もリディーマーと同 じように、さりげない音で正確な表現をすると同時にリアルな周波数特性とダイナミックレンジを併せ持っていて欲 しかったと思うのです。
 
そうすればわたしがオーディオに関わってきた30年間 はもっと違うものになっていたかもしれない。
 
極めて個人的で独りよがりな感想ではありますが、自分のオーディに疑問を感 じることのある方のちょっとした参考にでもなればと思 い投稿させていただきます。
 
失礼いたしました。

Sound Art   08-04-19 20:29
マインド に 隠 されていたハートの音楽を見つ けたのですね。

深 い音楽の中 にいらっしゃることを感 じることができます......。

私も初 めて満足感で音楽を楽 しんでいます.......^^
choco   08-04-25 19:04
リディーマーの音楽は自分の望 むよう にばかり響くとは限 りませんね。

音楽の中で、今まで直視 してこなかった自分の影 といえる部分さえもあからさまにされてしまいます。

クープラン/オフィス・デ・テネブル。ジェラール・レーヌのカウンターテナーを聴 いていると底なしの静謐というものが感 じられます。
そこで出ている声が目指 しているのは、音ではなく沈 黙であるというパラドックスが十全 に表現されています。
沈 黙 に収まりきらない自己の中の不協和音があぶりだされてきました。
怖 いけれども直面 しておかないといけない(音楽のではなく、あくまでここに座っている自分の)ダークサイドでした。

自分好みの音だけを出す、お手盛 りオーディオではこんなことは起 こらないはずです。
しつこいようですが音楽再生 に対するリディーマーの比類 ない忠実度の高さを実感 しています。
Sound Art   08-04-28 13:18
あなたのご意見を頂き、大変うれしく思います。

長年オーディオという機材 に関 わってきて、音楽が無心のハートとの共鳴することができたとき、初 めてその音楽の音自身が、何のストーリーであるかどうかを正確 に見極 めることができると確信 して今までオーディオ研究を してきました。

私が長 い間、待ち に待っっていた意見がつい に見ることができて本当に感謝 いたします。

真の音楽の聴き方は、知識 のマインドで音楽を聴き量るのではなく、無心 のハートでただ音楽を受け入れて聴くことだと思っています。
Sound Art   08-04-30 18:08
あなたのおっしゃるとおりでございますね。

もしも、最初 に買 われたオーディオシステムから、内なる音楽 に浸 りこんでいることができたのなら、私も音楽を聴くために本業まで捨てて、 オーディオ研究 に明 け暮 れ、三十数年の投資 などせずに済んだものを......
  
世の多くのメーカーは、音楽を聴くためのオーディオシステムを作 り上げることができないということを確信 いたしました。

その決定的 な証拠のうちのひとつを取 り上げてみます。

マッチングという言葉自身が、まさ に間違っているということ。
choco   08-04-30 21:07
ほんとに賛成です。

オーディオ機器 にクセがあったら、もうすでに音楽 に対 してニュートラルではないということです。

そのクセを目立たなくさせるために別 のクセを持った機器を組み合わせるのをマッチングというのだと思 います。

そんなことをすれば、ますます音楽本来の素直な姿 は遠 ざかってゆきます。

音楽の本来の姿 を しっかりと把握 していること、最低限そこからスタートしないと音楽を聴くための道具 は作 れないでしょう。

既存の多くのオーディオメーカーは、まずは「オーディオが再生する音楽 はこんなもんだ」という先入観を捨てて、自らの愛する音楽 にできる限 り近づこうとする情熱を取 り戻 してみてはいかがで しょうか?そうすれば変な音のする、重くて大きい物体 はばかばかしくて作 りたくなくなるはずです。

音楽 に対 して思 いいれのない人間 はそもそもオーディオ機器設計 に携 わるべきで はないでしょう。

ただただ、マーケットがあるからその市場規模 に合わせて製品企画を して作って、広告を打って、イメージ先行で販売 してという悪循環では、オーディオの市場 はどんどん縮小 していくばかりです。

ものづくりの原点 は、「よいものを作って喜 ばれる」ことにあるはずです。

予算も設備 も揃った多くのメーカーの製品 が、ワンさんがひとりでこつこつ組み上げたリディーマーにはるかに及 ばないということは、
やっぱり、それらのメーカーの動機の不純 さ、経済原理 に呑み込まれたものづくりマインドの衰退を明白 に示 しているとしか思えません。
 
(もちろんワンさんの才能を過小評価するわけではありませんが・・・^^)

ほんとうの音楽ファンに喜 ばれるオーディオ機器が市場 に溢 れるよう になることをせつにせつ に望んでいます。


(以下、蛇足です。)
とはいいながら、CDプレーヤーからスピーカーまでのトータルなファインチューンの賜物であるリディーマーは、ある程度汎用性を持たせないといけない(いろんな機械とつながれてしまう)宿命を持つメーカー品とは出発点が違うのかもしれません。

けれどもオーラノートのようなCDレシーバーと、それに(厳密に)マッチさせたスピーカーとのトータルシステムがメーカーにより製品化されれば面白いかもしれませんね。

ワンさんの耳とノウハウを持つ人がいればですけれど…。
失礼しました。
   

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